ペットの飼育放棄を防ぐために

2024.10

とても悲しい事ですが、子供の虐待や育児放棄のニュースを目にする事が多い世の中です。核家族化や近隣とのお付き合いの希薄化などにより、人々が孤立していっていることが、それらの悲劇を助長している一つの原因かも知れません。お隣にどんな人が住んでいるか知らない方も少なくありません。昔のように、生活が相互扶助で成り立っていた時代とは異なり、ご近所のお付き合いが難しい世の中になってしまいました。

さらに加えて、日本は高齢化社会が急速に進み、ペットの飼い主も高齢の方が多くなっています。飼い主が高齢者の場合、ご家族と一緒であれば安心ですが、単身でペットと暮らされている場合は備えが必要です。ペットは自分でSOSを発信する事ができません。飼い主が急な病で倒れても、無力です。万が一、飼い主が孤独死してしまった場合、ペットがその道連れになる恐れもあります。

そのような悲劇に見舞われないようにするためには、日頃から近隣住民の方々との良いお付き合いが大切です。また、単身者の方はペットを飼っている事を地域の民生委員の方に伝えておくと安心かも知れません。ほとんどの人が、携帯電話を持つご時世です。ご自身のもしもの時に備えて、助けを求めて電話連絡できる人を複数確保しておきましょう。それは、ペットの飼育放棄の抑制にもなります。